SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2019 CINEMATIC ATTITUDE

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オフィシャルコンペティション受賞監督からコメントが届きました!

2019/07/12

2019年6月16日(日)に閉幕したSSFF & ASIA 2019ですが、オフィシャルコンペティションの優秀賞受賞監督からコメントが届きましたのでご紹介します。
皆さん、受賞おめでとうございました!


International Competition Best Short Award(オフィシャルコンペティション・インターナショナル部門優秀賞)

『兄弟愛』(Brotherhood)
監督:Meryam Joobeur

Q: 受賞の感想は?

A:
この作品を通してアラブ・ムスリム世界の人たちの人間味が世界に伝われば良いな、と常に思っていました。そのため、ショートショートでこの賞を受賞したことは私の思いが現実になったようで、胸がいっぱいになる大切な結果になりました。『兄弟愛』が日本の観客の皆様にも共感いただけたことが純粋にうれしいです。これからも国内外で上映され、もっとたくさんの方に観てもらいたいと思います。

Q: 作品のおすすめポイントは?

A:
この作品の物語は2016年2月に北チュニジアの田舎町で出会った赤毛のチュニジア人兄弟から始まりました。私が2人を発見したとき、私は旅をしていて彼らは羊の群れを連れて緑生い茂る丘を歩いていました。写真を撮りたいと交渉したところ、初めは断られ、私はまた旅を続けたのですが、それからずっと彼らの髪とそばかすの鮮やかな赤色が緑豊かな丘とコントラストするイメージが強烈に記憶に残っていたのです。
チュニジアにあるセジナンという町では、2011年に独裁者ベンアリ元大統領を追放したジャスミン革命後にイスラム原理主義化が進み、多くの男性がシリアへ渡ったといいます。この出来事と兄弟との遭遇が本作の物語を作る土台となりました。
この社会現象を家族という密接な視点から描くこと、そして出会った兄弟に演じてもらうことは心に決めていました。その一年後、私は名前も知らないあの兄弟に会いに再びチュニジアを訪れました。遭遇した場所も思い出せないまま、『兄弟愛』の台本を持って虱潰しに町を巡りました。兄弟と再会できた時、彼らと彼らの弟に出演オファーをし、撮影が行われた2018年3月までの数週間、彼らの持つ魅力は尽きることなく、見る見るうちに私達の絆は深まりました。

Q: ご自身が影響を受けた作品や監督について

A:
ルカ・グァダニーノ、ポール・トーマス・アンダーソン、ドゥニ・ヴィルヌーヴなど、独自の映像的声明を持ちながらジャンル問わず作品作りをする監督に憧れます。子供のころから見ていた宮崎駿監督作品も大好きです。創造性豊かなっキャラクターや摩訶不思議な世界から人間味あふれる物語を作り出す彼の才能を尊敬しています。


Asia International Competition Best Short Award(オフィシャルコンペティション・アジアインターナショナル部門 優秀賞/東京都知事賞)& ジョージ・ルーカス アワード(グランプリ)

『見下ろすとそこに』(Down There)
監督:Zhengfan Yang

Q: 受賞の感想は?

A:
私にとって、過去作が受賞することは、未来の作品を勇気づけることです。

Q: 作品のおすすめポイントは?

A:
本作はとても少人数のスタッフと、演技経験のない30人以上の出演者で制作されました。撮影は中国にある私の故郷で一晩かけて行われたのですが、20以上のサウンドトラックを組み合わせた音声はすべてアメリカ・シカゴで録音・ミックスを行いました。

Q: ご自身が影響を受けた作品や監督について

A:
制作する作品や私の人生において影響を受けた監督や映画は数えきれません。ただ、映像を作り始めてからずっと影響を受け続けている2作品はスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』とエドワード・ヤン監督の『ヤンヤン 夏の想い出』です。


Japan Competition Best Short Award(オフィシャルコンペティション・ジャパン部門優秀賞/東京都知事賞)

『マイリトルゴート』(My Little Goat)
監督:見里朝希

Q: 受賞の感想は?

A:
この度は大変素晴らしい賞を頂きありがとうございました。突然画面に名前が出てきた時の驚きは忘れません。映画祭実行委員の皆様・関係者の方々、観客の皆様に感謝致します。
映像とは悪く言ってしまうと、見る人の時間を奪ってしまうものだと思っています。だからこそ見て良かった、楽しかったと思ってもらえるような表現や演出、為になったと思ってもらえるようなメッセージを含めることが大切だと思い制作をしました。又、できるだけ観客に途中で飽きずに最後まで見てもらうにはどうするべきか、ということも考えていました。だからこそ、今回SSFF & ASIAでこのように評価して頂けたことを大変嬉しく思っています。
次の制作へのプレッシャーが半端ないですが、これからも変わらず気楽に楽しく作っていきます。
制作関係者である音楽制作者やキャスト、大学院の方々そして家族にも感謝致します。
本当にありがとうございました。

Q: 作品のおすすめポイントは?

A:
見て欲しいポイントは人形の顔の表情です。撮影の際は人形の生き生きとした表情や動きを表現するために、1秒24フレームを徹底してコマ撮りを重ねていきました。
特に苦労したところは後半にあるアクションシーンです。6体の人形を合体させたり、ダイナミックにカメラを動かしながら撮影しました。

Q: ご自身が影響を受けた作品や監督について

A:
TVアニメ「おくびょうなカーレッジくん」
映画「コララインとボタンの魔女」


他アワードの受賞者のコメントも届いておりますので、後日改めて公開させていただきます。

受賞者の皆さん、おめでとうございました!

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