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2013.06.15
ブリリア ショートショート シアター アジア インターナショナル部門D
『寿』の野村プロデューサー
マデリン・ベルちゃん、スカイラ・ベルちゃん、セスナ・サイラス・望監督
15：00からのAJ-DのQ&Aには、ジャパン部門で優秀賞の『寿』から野村プロデューサー、『松濤ストーリー』からセスナ・サイラス・望監督と子役で出演していたマデリン・ベルちゃん、スカイラ・ベルちゃんが登壇しました。
野村プロデューサー
Q：『寿』を作ったきっかけは？
A：監督の田中希美絵さんがシンガポールのNYC出身なんですが、その先輩と野村さんがお知り合いで紹介されたのが『寿』を作ったきっかけ。監督は流暢な英語を話しインターナショナル感満載ですが、実は大学を卒業されるまでは日本にいたそうで、実は海外経験が長い、というわけでもないんです（笑）」
Q：脚本の印象はいかがでした？
A：監督自身のキャラクターとしてのインパクトが強いので、この人が作る作品を見てみたいと思いましたね。
Q：日本人独特な繊細な部分が作品では描かれていましたが、母親役の金沢さんもとても印象的な演技でした。
A：はい。何人もオーディションを受けて頂き、決めさせて頂いたのですが、金沢さんはとっても美しい、上品な方でした。
Q：今後の予定
A：田中監督は、次の脚本を手掛けていて、日本人キャストで、海外を舞台にしたものになる予定です。私自身は知り合いのフランス人監督といっしょに30分のシリーズものを作る予定です。
Q：ショートフィルムの魅力とは？
A：私は短編がとても好きで・・・。短編は10分程度の時間で人の心を動かすもの。そのためにはきちんとしたカメラワークなどの技術が必要です。今後、長編に携わったときもショートフィルムの心を忘れないようにしたいと思います。
続いて、セスナ・サイラス・望監督とマデリン・ベルちゃん、スカイラ・ベルちゃんに質問。
Q：この作品のアイデアの源は？
A：実は二年半前に仕事が上手くいってなくて、両親に愚痴をこぼしていたときがあるんですが、この相手が両親じゃなくて子どもだったら面白いんじゃないか？と思ったのがきっかけですね。
Q：監督、脚本家として描きたかったこと
A：いまの時代ってコミュニケーションが不足していると思うんです。この作品でも、主人公は子供が目の前にいるのに、自分の話ばかりするというキャラクター。実際、僕自身も渋谷に住んでるんですが、居酒屋の前にベビーカーが止まっていたりとか、そんな光景をよく見かけます。そのときの思いが反映されてたりもしますね。
Q：撮影日数は？
A：2日間です。近所のカフェのオーナーが撮影にただで貸してくれたり、みなさんの協力あってこそでした。シナリオは3日間で書いたんですが、その後、元妻役の女優さんとは物語の中で、「夫婦がどこで出会ったのか？」、「いつ子どもが生まれたのか？」などのバックストーリーを考えました。
そして、あまりのかわいさに会場の注目を浴び続けたマデリンちゃんと、スカイラちゃんからも一言もらいました。
マデリン：「楽しかった～」
スカイラ：「（撮影は」暑かったけど楽しかった。サイラスにありがとうと言いたい。」
満員の会場から二人の監督と子役におしみない拍手が送られました。
