今回のフットボールプログラムも満員御礼。Q&Aには、Jリーグ20周年記念特別ショートフィルム『旅するボール』から大川五月監督、神尾佑さん、西畑澪花さん、平畠啓史さんに登壇して頂きました。
『旅するボール』は、Jクラブの「ホームタウン」の一つでもある仙台が舞台。誕生日を迎える父のために主人公の少女が津波で流されてしまった父の高校時代の寄せ書きボールをもう一度作り直す物語で、フットボールがきっかけとなりつながれていく人々の思い、家族、友情、そして少女の成長を描いています。
Q:この作品のアイデアはどこから?
A(大川監督):震災の話を作ろうと思っていたんですが、最初に思いついたのは、アラスカにボールが流れ着いたニュースを見たときですね。だから仙台じゃなければ成立しないなと。
Q:西畑さんはオーディションで見事選ばれたわけですが、受けたときの感想はありますか?
A(西畑さん):噛まないように気を付けていたけど噛んじゃいました(笑)。そのあと、監督からアドリブを求められたときは緊張しました!
Q:また、オール仙台ロケでしたが印象的なことはありますか?
A(平畠さん):やっぱりスタジアムが印象的でしたね。実際のJ1の試合中の撮影だったので、お客さんの熱気に促されて自分たちものった気がします。
A(神尾さん):ニンジンを作っている畑のシーンは本当に津波で流されてしまった場所。かつてそこにあったものが全て無くなってしまったという事実と、そこに畑を作ったという思いの中で芝居をする経験は貴重なものでした。本当に「津波」というすごいことがあったということを目の当たりにしました。
Q:みなさんの今後の予定、また、この作品は今後海外映画祭へも出品される予定ですが、出演してみての感想などありますか?
A(大川さん):長編を作りたいですね。
(神尾さん):自分にとってサッカーが身近になったことがうれしいです。サッカーというスポーツが世界で愛されていることを実感できました。
(平畠さん)海外の人が見たときなんですけど、女性やこどもが日本のスタジアムにいる、ということがあると思うんです。海外だと結構女性だと近づきにくいスタジアムもあったりしますから、なのでそれが間接的に伝わるだけでもすごい意味があることだと思います。
Q:西畑さんはこれからどんな女優さんになりたいですか?
A(西畑さん):やりたい役があるんです!私、妹がいるんですけど、いつもケンカばかりで(笑)だから妹の気持ちになれる、妹の役をやってみたいです。
そしてQ&A終了後は、Jリーグ20周年を記念して作られた記念球「アディダス タンゴ 12 コトホギ」の1号球をプレゼントする抽選会をその場で実施しました。『旅するボール』は今後、国内の映画祭などで上映され、海外映画祭への出品されます。作品のタイトル同様に世界中の人に、この日本発のショートフィルムをご覧になって頂きたいですね。
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