『海に落ちた月の話』から織田明監督と、『ヨコハマ ドリーム』(アミール・ナデリ監督のプロデュース作品)から小俣清美監督に登壇頂きました。
『海に落ちた~』は、月の運命をめぐる、優しく幻想的なアニメーション作品で、監督はふだんはこども向けのキャラクターデザインなどのお仕事も手掛けられているそうです。
Q:参考にしている作家などいますか?
A:普段の仕事では特に意識はしていないんですが、名前をあげるとしたらスイスの画家パウル・クレーやロシアの映像作家ユーリー・ノルシュテイン。
Q:この作品は完成まで6年という歳月を費やしたということですが、作り続けるモチベーションはどうのようにして保ったのでしょうか?
A:作り始めて半年くらい経つと、ここでやめたら今までの半年間が無駄になってしまう、とい言いつつ
2年が経過するとさらに、ここで終わらせたら2年間の時間が・・・となるわけですよね。だから最終的に終わらすしかないんです(笑)当初の予定から変更した部分もあった
『ヨコハマドリーム』は、小俣監督とともにキャストのみなさまもご登壇頂きました。
Q:製作の経緯はどうのようなものだったのでしょうか?
A:脚本を書いていたんですが、プロットができたタイミングがちょうど『CUT』の公開時期だったんです。ジャック&ベティでアミール・ナデリ監督とお会いしたのですが、ジャック&ベティの持つ不思議な空間、時間も作品に影響しています。
Q:作品に登場したクロネコは実写ですか?
A:はい実写です。ジャック&ベティの近くのお店のネコなんですが、初監督で動物の撮影も初めてだったので撮影は経験のあるスタッフに助けられました。
Q:ナデリ監督からアドバイスはありましたか?
A:心で作るように、ということを、スタッフ、キャストは言われました。
Q:セリフのないシーンがありましたが?
A:最初にできあがった脚本では、セリフが少なかったんですね。そのような世界観が出来上がっていたわけですが、演者がしゃべることより、動きや目線で語らせたかったという思いはあります。
Q:初監督作品ということで苦労した点はありますか?また、映画を作ろうと考えたきっかけはありますか?
A:はい、実践で学ぶしかなかったので、本当にスタッフに助けられました。映画制作をやろうと思ったのは2010年に映画の製作現場を見る機会があったんです。そのときに私のやりたかったことはこれだ、と思ったんですね。
アジア インターナショナル部門Aも多くのお客様からの拍手で上映を終了致しました。
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