ロサンゼルスのスラムに暮らす少女は、不思議なイマジネーションの力を使って、貧困と不運な運命から逃げ出そうとするが・・・。
海辺で2人はお互いの夢を分かち合う―ビジネスマンになりたい少年と世界中を旅したい少年。ムンバイの路上で靴磨きとして働く一方の少年は、危険をおかして、親友の夢を叶えようとする。
血しぶきを浴びたヤクザ風の男の前に、クリームソーダまみれの若者が一人。2人の間には拳銃一丁と、死体一体。辺りを見回すと、年増のウエイトレスと黒人客もいる。混沌とした空気が漂うカフェで、ヤクザ風の男はパフェを頼む。
男は独りクリスマスの日、ペットショップ前で立ち止まり、水槽で身動きが取れず苦しむ金魚がいることを店主に知らせるが、不運にも金魚はそのまま死んでしまう。一体全体誰も気にしないのか?!男がそう主張するとともに、事態は次第に狂い始め・・・
30代のヴァンサンは、婚約者のダイアンを実家に連れて帰るが、家族は彼女に敵意を見せていた。状況がハンティング・ゲームと化したとき、なぜかダイアンが負傷しており・・・。
ぼろを着た殺人を犯した男が街にやってくる。飢餓に耐えられなくなった男は店主がおいしそうな飲茶をつくっている店の前で立ち尽くす。その次の瞬間、彼らの運命が狂い始める。
ボートが湊に停留している。女性の幽霊がどこからともなく現れ、故郷を求めて彷徨い歩く。
受賞コメント
10年以上のキャリアの中でこれが初めてのベストアクトレスアワード受賞です。映画祭開催期間中、このような賞をいただけるとは思ってもいませんでした。なぜなら私はいつも大きなスクリーンで自分の姿を見るたびに自分の演技のダメなところをたくさん見つけてしまうからです。ドキっとして「もう1回やり直すことができれば」と思ってしまうのです。
この賞を私に与えてくださった映画祭実行委員の皆様に感謝します。大きな励みになります。私が演技をするとき、自分の性格や女優としての熱意・こだわりがそのキャラクターを通して観客の皆様に届くと信じています。
また、やりたい事を自由にやらせてくれた家族、エージェンシー、高雄市政府、『海の上の宮殿』の全スタッフ、Wang Shin-Hong、 Fan Sheng-Xiang、Jacky、Peter Chen、Chou Cheng, Morgan、Sheng-Wen,Yon Chaw、そして私を信じてくれたMIDI Z監督に感謝します。
これからも一生懸命仕事に取り組み、より新たな自分そして世界を見つけて、観客の方々と分かち合っていきたいです。
大阪の病院に勤める医師、正信は母親の治療に当っていたが、命を救うことはできなかった。母の亡骸と共に岡山の実家に帰ると、そこには正信の代わりに夢を捨て、家業の郵便局を継いだ弟の直生が待ち受けていた。
同じクラスの2人。そのしゃべり方故イジメにあう悟。悟の事が気になるエリだが周りに合わせ見て見ぬ振りをしてしまう。酷くなるイジメ。偽る事に嫌気がさし意を決し悟の自宅へ向かうエリだったが…。
イギリスがハリウッドに宣戦布告?!第二次世界大戦風の映像フッテージとナレーションで描かれた本作品は、雑誌ヴァニティ・フェアが「Hollywood Portfolio」特集のために特別に制作されたショートフィルム。
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~森の京都篇~
~海の京都篇~
古都京都とはひと味違う京都の魅力を表現。茶畑が広がる府南部エリアの「お茶の京都」、美山かやぶきの里など里山の風景を残す中部エリアの「森の京都」、天橋立など美しい景観が楽しめる北部エリアの「海の京都」を葉加瀬太郎さんの音楽に乗せてお届けします。
プロのフォトジャーナリストを目指していた香織が南砺に行き、自らを見つめ直す心の旅に出かける。Iターンで南砺に移り住んだ結と久しぶりに再会し、まちを案内してもらう。南砺でのゆったりとした時間の中で、香織が気づいたこととは…
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あらすじ
女子高生のハナは、顔もまずまず、そこそこモテて、成績も中の上。
だけど、とっても胸が小さい。
そんな彼女の誕生日に友人たちがプレゼントしたのは「おっぱいを大きくする薬」。
翌朝目覚めた彼女の胸は・・・
受賞理由
『HANA』は、芥川龍之介の『鼻』を女子高を舞台に大胆に書き換えた作品です。『鼻』の主人公である僧侶は、大きな鼻によって傷つけられる自尊心のために苦しんでいましたが、女子高生のハナにとってのそれは小さな胸でした。胸の小ささを気にしていることを必死に隠す彼女が、友人から「胸が大きくなる薬」をもらい…というストーリーは、十代の女性を通して、老若男女が持つ人間の繊細な自尊心を鮮やかに描き出していました。
二次創作としては、原作をそのまま現代風に置き換えた部分がかなりの割合を占めていたこともあり物足りなさも感じましたが、ラストにはそれを超える、清々しさを感じるほどのパワーがありました。
また、ブックショートは映像化を前提とした文学賞であるため、選考会で深く議論されたのは候補作品が短編映画になった時のイメージでした。そのなかで最も華やかな映像が想起されたのが『HANA』で、第一回の大賞として相応しい作品であるとの結論に至りました。
インターナショナル部門オーディエンスアワードを受賞できたこと、そしてホームレスを描いた社会派映画『蛍を追いかけて』を通してそこに込めたメッセージを広く伝えられたことをとても光栄に思います。異なる文化で自身の作品が理解されるかどうかは分からないものですが、私たちの映画が日本の観客の皆様に受け入れられ、メッセージを理解いただけたことは、ストーリーテラーである自分にとって最高の喜びです。ありがとうございます。これからも私たち人間がそれぞれ”異なる存在”であることを望みます。