『私の頭の中の消しゴム』などに出演する韓国を代表する俳優、チョン・ウソンさんの作品上映&トークイベント。チョンさんが主演を務めたキム・ジウン監督のショートフィルム「プレゼント」他、自身がメガホンをとったミュージックビデオや、ドラマ作品「殺し屋」の3本が上映されました。
「殺し屋」を撮ることになったのは、香港国際映画祭からの依頼がきっかけだそう。ストーリーのアイデアは、普段通っているジムにいた人々を観察する中で生まれていったといいます。多忙を極めるチョンさんは、あまり時間がとれなかったため、大まかなアイデアが書かれたメモをシナリオライターに渡して、それをもとに物語を書いてもらうという独特な制作スタイルで進めていったそうです。
あまり裕福ではなかった子供時代、唯一の娯楽がテレビの吹き替え洋画を観ることだったというチョンさん。ゆとりのない日常から逃避させてくれる映画に魅せられてここまで来たと、自身の原体験を語ってくれました。ちなみに、好きな映画監督は、ウォン・カーウァイさんで、特に「花様年華」がお気に入りだそう。
「チョンさんにとってショートフィルムとは?」との質問には、「どうしてもビジネスの側面が強くなる長編映画と比べ、純粋に作品づくりに取り組める“健康的なもの”だ」と、素敵な回答をくれました。
当映画祭では珍しい(?)、女性からの黄色い声が飛び交うプログラムとなりました。
※こちらのセミナーの模様は、後日配信予定です。楽しみにお待ちください!