ドラマ、コメディ、ドキュメンタリー、SFミュージカルと、多彩なジャンルがギュッとつまった当プログラム。上映後には、3作品の監督・キャスト計6名が登場してくれました!みなさん、作品に込めた思いをたっぷり語ってくれましたよ。
「キミのモノ」は、少年たちの日常の一コマをやさしくすくい上げたイランの作品。同国の巨匠キアロスタミ監督を彷彿とさせます。Reza Fahimi監督は、原題の「Cloudy Children」というタイトルに、喧嘩してもすぐ仲直りできる子供心を象徴させたといいます。「監督として8年間活動し、ようやくこの作品のための資金を集めることができた」とこれまでの苦労を語ってくれました。
名前のない少年が、成長するにつれ自分の名前を求めていくインドネシアの「僕の名前」。Loeloe Hendra Komara監督は、「アイデンティティとは何か?」という問いかけを作品に込めたといいます。敢えて最終的な答えを出さないラストは、観客の想像力に委ねるという狙いがあったそうです。
最後の「ブラインド・テイスティング」は、ソムリエのテイスティングを“あるもの”と結びつけた斬新な発想のコメディ。当初5分ほどの予定でしたがシナリオをつめるうちに、20分以上に膨らんでいったそうです。細井尊人監督は、作品のテイストに合わせて、役者陣に大袈裟でコテコテの演技を要求したといいます。 桧山あきひろさんをはじめ、キャストのみなさんも集結し、大いに会場を盛り上げてくれました!