SSFF&ASIAの目玉であるオフィシャルコンペティション部門。
インターナショナル部門、アジアインターナショナル部門、ジャパン部門の3カテゴリーから、それぞれ優秀賞/東京都知事賞が選出され、さらにその中から次年度アカデミー賞ノミネート候補となるグランプリが決定しました。
見事、グランプリ及びアジアインターナショナル部門優秀賞に輝いたのは、Reza Fahimi監督の「キミのモノ」!誰もが幼い頃に経験のある、友達とのささいな喧嘩から仲直りまでの過程を、実に細やかな視点ですくい取った作品です。Reza Fahimi監督は、「夢のようです。イランのスタッフ、そして出演してくれた子供たちに心から感謝します」とコメント。「撮影期間中、ずっと子供の視点で、世界を見ていました」と、この感動作が生まれた秘密を教えてくれました。
インターナショナル部門 優秀賞/東京都知事賞は、Lotfi Achour監督の「父親」に決定!一度しか会ったことのない女から、”生れてきた赤ん坊の父親だ”と言いがかりをつけられたことがきっかけで、改めて家族のあり方を問いかける問題作です。Lotfi Achour監督は、「親子の関係を描くことで、人間的なものを表現しようとしました。この作品をチュニジアの友人たちに捧げます」とコメント。
ジャパン部門 優秀賞/東京都知事賞は、岸本司監督の「こころ、おどる –Kerama Blue」が受賞!沖縄の座間味村に訪れた外国人夫妻と、現地のおばあと孫息子の交流を描いた心温まる作品です。岸本監督は、「言葉をこえて、ひとつになれて、ニッコリ笑えるものをつくろうと思いました」と作品への思いを語ってくれました。
審査員の河瀬直美監督は、「今回、たくさんの国の作品をみて、改めて映画は世界の縮図だと思いました。映画は人生を語るもの。グランプリの作品は、子供の視線を通して、未来を語っていました」と総評をくれました。
6月4日のショートフィルムの日から始まった、SSFF&ASIAもこれで閉幕!みなさんは、心に残る作品に出会えましたか?