ショートショートフィルムフェスティバル、上映 第一日!
一日目のプログラムは、「イギリス特集」「東南アジアプログラム」「ケベック特集」、そして「ミュージックShort部門 A」。
初めての開催となる渋谷のシダックスカルチャーホールに大勢の方がお越しくださいました。
初回のプログラムは「イギリス特集」。ここ数年、イギリス出身の監督や俳優などが大きな注目を集める中、SSFFでも今年はイギリスにフォーカスをあてました。
「イギリス特集」は、7日と11日に横浜のブリリアショートショートシアター、12日に二子玉川のiTSCOM STUDIOでも上映されます。今日見逃した方は、ぜひ足をお運びください!
2つ目の「東南アジアプログラム」では、「闘鶏」のBety Reis監督と「オフェリアのために」のChristopher de las Alas監督が登壇されました!
東ティモールを代表するReis監督は、今回のドキュメンタリー作品で男性が主体の闘鶏の世界に密着します。なぜこのテーマを選んだのかという会場からの質問に対して、「外国人の監督が撮影することもある中、東ティモール出身である自分が文化を伝えていきたい」という強い思いや、男性主体の社会に潜入することに対して、粘り強く話し合いをして実現させたことなどをお話してくださいました。
そして、女の子が欲しい母親と息子の話を描いたChristopher de las Alas監督の作品は、実は監督の叔父さんの話を基にしたとのこと!家族の過去をベースに、20年間温めてきたエピソードから生まれた作品でした。また、今回この作品には、母親役以外全員、演技経験のない地元の人をキャスティングしたということです。これは監督自身にとっても初めての経験だったということです。
海外の文化にも触れられるプログラム、東南アジアの監督たちに今後も注目です!
そして、ケベック特集の映画祭初回、大雨にも関わらず、大勢のお客様にお越し頂きました。
上映に先立ち、MCから2名のゲストが紹介されました。
一人は今回のプログラムをコーディネートされたケベック州最大級のサグネ国際短編映画祭のプログラマーのMarie-Elaine Riouさん、そしてショートフィルム「鏡」のEtienne Desrosiers監督でした。
まず、Riouさんにケベックについてお聞きしたところ「ケベックはカナダの1つの州で、北米(アメリカ含める)のフランス語を話す人種の2%がほぼ集まっている地域」であると説明した上で、「唯一、フランス語圏の独自の文化を長年、育んできた」と話されました。
また、サグネ国際短編映画祭については、「モントリオールから5時間くらい北に車を走らせたところにある映画祭で何もないところですが、20年前に設立されて以来、カナダでも最大級の国際短編映画祭として成長しています」とコメント。
Desronsiiers監督は、上映前の数時間に成田空港に到着されたとのことで、スーツケースを持ち込みで挨拶にこられました。まず「私が監督した『鏡』が8年前の作品なのですが、今回のケベック特集に入れて頂き、こうして初めてくる日本の皆様に見て頂くことになり大変、喜んでいます」とコメントされました。
また、「主演のグザビエ・ドランは、60人ほどオーディションをした男の子達の中から選ばれたのですが、当時15歳の彼はその時から『自分は有名になるんだ!』という意気込みと熱意を持っていました」と話され、「まさしく彼は映画界のモーツアルトです。」と付け加えました。
さて、本日の最終上映回となる、「ミュージックShortプログラムB」。
ミュージックShortは音楽からインスパイアされて制作された、オリジナルのショートフィルム作品と国内外の選りすぐりのミュージックビデオが集結する人気のプログラム。ショートフィルムの新たなジャンルとして盛り上がりを見せています。
上映会には、監督さん、キャストさん、出演者の方々が来場し、上映後のQ&Aも盛り上がりを見せました。今回May J.さんの楽曲「Love is Tough」からインスパイアされ、UULAと本映画祭のコラボレーションから生まれた『ブーケなんていらない!』も特別上映され、監督のアベラヒデノブさんも登壇。「失恋に前向きになれるメッセージを込めました!』と作品に対する熱い思いをコメントしました。