SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015

ドラマ、コメディ、アニメーションとさまざまなジャンルが揃った当プログラム。

上映後には、スゥエーデンから「金の時計」のJoachim Nakagawa Stråning監督が登場！会場からの質問に答えながら、制作秘話をたっぷり聞かせてくれました。

時間を止められる不思議な力がある金の時計を持つ中年男が、スーパーで悪ふざけを試みるうち、思わぬ事態に陥っていくコメディ「金の時計」。

Joachim Nakagawa Stråning監督が“時間を止める”というアイデアを最初に思いついたのは、実は6年も前のことだといいます。それから何度もシナリオを練り直し、ようやく現在の形に。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、誰もがその後の未来を想像してしまうあの秀逸なエンディングも、粘りに粘った成果だったんですね。

本作品のポイントである“時間が止まって、登場人物がストップモーションになるシーン”は、CGや編集技術によって作り上げていったそうで、なんと8ヵ月もかかったといいます。（ちなみに、撮影の方は、深夜にスーパーを借し切って3日間。制作費用は、すべて自費でまかなって約5000ユーロだそうです）

 本当に納得のいく作品をつくるために、時間もお金も惜しまず、諦めることなくつくっていく。そんなJoachim Nakagawa Stråning監督の姿勢は、まさにフィルムメーカーの鏡！！ですネ。