いよいよ映画祭も残り2日間!
晴天の横浜、今日はアジアインターナショナル&ジャパン部門Iからスタートです。
この部門からは
・「生きるか死ぬか」から主演女優のWu Ke-xi さん
・「アナタのもとへ」の Vera Ita Lestafa監督、Yulia Evina Bharaプロデューサー
・「終わらない風景」の南部充俊監督、主演の小野孝弘さん
にお越しいただきました。
右から: MC直海ユキさん、Wu Ke-xi さん、Vera Ita Lestafa監督、Yulia Evina Bharaさん、南部充俊監督、小野孝弘さん
Wu Ke-xi さんには「生きるか死ぬか」の内容の解釈についてお話いただきました。(内容はネタバレになってしまうので、来た方のみのお楽しみです!)ちなみに彼女はこの作品だけでなく、アジアインターナショナル&ジャパン部門Fの 「海の上の宮殿」でも主演されています。
Vera Ita Lestafa監督は今回の作品ではセリフを使わなかった意図として、気持ちというのは「言葉」では言い表せないと考えており、言葉を使用せずに作品を作りたかったとのことです。プロデューサーのYulia Evina Bharaさんはこの作品は電車で撮影したので、その許可を取得するのが大変だったとおっしゃってました。
南部充俊監督は今回の主人公坂本の自宅のロケーション探しが大変で、ちょっといい暮らしをしている家表現したかったそう。その坂本役の小野孝弘さんはその家に入った瞬間にかなり役柄に入れたのでかなり場所は重要だったとのエピソードを披露していただきました。
続いて上映したのはインターナショナル部門D。
「蛍を追いかけて」のLee Whittaker監督にお越しいただきました。
この映画を作ったきっかけは発展途上国に行った際に子どものホームレスを見かけ、衝撃を受け、アメリカ国内に帰っても実はかなり子どものホームレスが多いことに更に衝撃を受け今回の作品を作ることになったということです。ホームレスの人はちょっと転んでしまっただけで、会話を求めているので3分だけでいいので思いやりをもって接してほしいとことでした。
また会場からは制作費がいくらぐらいだったのかについての質問があり、最近ご結婚された監督。結婚後は新しいお家を買う予定だったとのことだったのですが、そのお家がこの作品になったということで、LAで小さな家が買える程度お金をかけたとのことでした。
ちなみにLee監督曰く、ショートフィルムは「名刺」みたいなもので、これをきっかけにたくさんのプロデューサーに観てもらい、長編に挑戦したいとのことでした。
続いて来ていただいたのがインターナショナル部門Aから「新しい家族」のJonathan Desoindre監督。
会場からの質問で英語の題名The Salt of the Earthの意味を聞かれたところ、聖書の一節「地の塩、世の光」から来ているということでした。監督の聖書の理解によると、この一節の意味は地で働く人は優しい。でもこの作品で出てくる家族は大地主であるにも関わらず優しくないという皮肉に面白さを感じ題名をつけたということでした。
また、その後はアジアインターナショナル&ジャパン部門Eから
・「人間の姿」のDoyeon Noh監督
・「白と黒」のA Cheng Dong監督
・「かくれんぼ」の田中希美絵監督
・「アザーサイド/銃口の向こう側」の和泉谷晶子監督
にご登壇いただきお話を伺いました。
Doyeon Noh監督は暗い小道を主人公が歩くシーンが一番のお気に入りのシーンで、当日偶然小雨が降ったのが映画の効果としてよかったとのことでした。
A Cheng Dong監督は今回の作品は10年ほど前の実際にあった話を新聞で読んだことをきっかけに性善説と性悪説を描きたいと思い作品を作成されたそうです。また英語の題名のCloud and Mudというのは中国の四字熟語からきているとのこと。
田中希美絵監督は今回7日間程かけて、フィルムにこだわって撮影されたエピソードを披露。そのためにクラウドファンディングを使用し資金集めを行ったそうです。
和泉谷晶子監督は色によってシーンの使い分けをこだわられたそう。また俳優勢もとても豪華だったのも監督の人望ならではエピソードをお話いただいました。
今日もたくさんのゲストの方、そして観客のみなさまのご来場ありがとうございました。
泣いても笑っても明日でラストです。
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