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SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015

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【動画・書き起こし配信】#1 映像クリエイター必見!人気YouTuber ジェットダイスケが語る、動画の革命と未来の映像配信
2015-07-07

未来の映像クリエイターを応援することをコンセプトに掲げているショートショート フィルムフェスティバル & アジアでは、毎年クリエイターを対象としたセミナーを開催しています。今年のゲストは人気YouTuberのジェットダイスケさんと、HIKAKINさんをはじめ多数のYouTuberが所属するUUUM株式会社代表取締役鎌田和樹さん。新しい動画のプラットフォームであるYouTubeの中で活躍するYouTuberの動画の作り方や見せ方など、動画の革命と未来の映像配信について語って頂きました。

【ゲスト】
ジェットダイスケ氏
主にデジモノ紹介ビデオブロガーとして活動、アルファブロガーアワード2009受賞。­国内外でテレビ・雑誌等の掲載多数。ビデオアート系の映像作家として受賞歴・海外上映­なども有。

鎌田 和樹氏 (UUUM株式会社 代表取締役)
19歳で上場企業へ入社。テレコムサービス株式会社にてソフトバンクショップを単月1­00店舗出店。 2011年からはイー・モバイル一次店の代表取締役を務める。 孫泰蔵氏との出会いから衝撃をうけベンチャーの道へ。その後、HIKAKINとの出会­いをうけて30歳を手前に独立。

司会:奈良 太一(SSFF & ASIAプロデューサー)

※6月5日(金)にSSFF & ASIA 2015内で開催されたイベントの動画と書き起こしです。

 

■動画そのもというよりは「動画の見方」が変わってきたんじゃないかなと思いますね。

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奈良:YouTubeというプラットフォームの中でYouTuberというのは一体どの時期にどうやって生まれてきたのかを鎌田さんにお聞きしてもよろしいですか?

鎌田: YouTube自体が2006年くらいからアメリカから始まって、2012年くらいにですね、パートナープログラムというものが始まったんです。当時ジェットさんとかがYouTubeで稼ぐ、食べていくとゆうことをですね、いろんな人にテレビ番組なんか言っていたんです。広くクリエーターという形で呼ばせて頂いていますけれど、2012年くらいを過渡期として「YouTuber」という言葉だったり、アメリカだとたぶん「YouTuberスター」とかですね、いろんな表現があるんですけれど広がっていったんじゃないかなぁという風に思っております。

奈良:YouTuberが出てきたことによって、動画というものが変わっていったということですよね?

鎌田:以前は、YouTubeってテレビの違法転載だとか、ハムスターがころころ回っている映像を女子社員が見ているというイメージがあったんですが、ちょうどUUUMを始めるときにジェットさんにクリエーターさんが自分のチャンネルを持てるということも教えてもらったんです。チャンネルって何ですか?みたいなところから始まり、そこから勉強させてもらったんですけれど・・・。たぶん動画そのもというよりは「動画の見方」が変わってきたんじゃないかなと思いますね。

奈良:本当にそう言われてみればそうですね。テレビと同じようにチャンネルを持てるというのはやっぱり大きなことだったんですね、ジェットさん。

ジェット:そうですね。バラバラに投稿されてくるものではなくて、チャンネルというまとまりがあることで、パートナープログラム(広告を出して収益を得る方法)と合わせて、「YouTubeスター」とか「セレブリティ」とか言われていた人たちが、一生懸命自分を表に出してくるとか、そういう動画が増えてきたという感じですね。

 

■プロデューサーであるというところまで含めて今の人たちはクリエーターっていうのをやっているんじゃないかなと思います。

鎌田:結構顔出しをするっていう人がいて最初は恥ずかしいっていうイメージがあったと思うんですけど、なんか当たり前のように、まぁHIKAKINじゃないですけどジェットさんも然りでこう商品をレビューするような人たちって皆顔を出して当たり前のように動画を作っている。まさにそのYouTubeのチャンネルの中で、自分がテレビ番組を作っているかのような形で出演者って言うよりもプロデューサーであるというところまで含めて今の人たちはクリエーターっていうのをやっているんじゃないかなと思います。

奈良:やっぱりプロデューサーであり、編集者であり、出演者であるということ、一人に多く資質が求められることはがショートフィルムを製作することにおいても近しいものがあると思います。YouTuberの数は増えてきていると、お聞きしていますが、一人のYouTuberの作った動画の再生回数って最高どれくらいなんですか?

鎌田:日本と海外の違いは前提としてあるんですけども、それこそ海外だと一億とか、ちょっと桁が違いますね。皆さんもお子様の動画とかをYouTubeにアップしたりすると思うんですけど、たぶん数十回再生されたら個人でやっていたら満足する数字だと思ってまして。それが数百回とか数千回っていうのはきっとなんかあったんだなと。WEBサイトにエンベッドされて使われていたりですね、そうすると数千から多くて一万。一万とかになると企業さんからうちの商品を紹介してくださいとか、そういう風になります。そういう単位でYouTuberの人たちは再生数を競っているんですけども、ご質問いただいた形で言うと海外では億とかになってきますし、それこそ日本でも数千万みたいな再生回数って毎日毎日あるわけではないですけども頻度としては非常に増えてきたかなと思っていますね。

奈良:企業から商品をPRしてほしいというリクエストが発生してくるということですが、例えばこの動画は凄いというものを今日はいろいろお持ちいただいたと思うのですが。

鎌田:それは今から動画を流せという前フリですか?(笑)

奈良:そうですね、きっかけ決まってなかったですからね。
ぜひいくつかご紹介頂ければと思うのですが。

 

■動画を見た人の30%が実際丸亀製麺に行ったと。
どれだけの影響力なんだろうなと思うんですけど。

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鎌田:そうですね、元々UUUMという会社がYouTuberを多くマネージメントさせて頂いているので企業さんからお問い合わせ頂くということが非常に多くて。その中でじゃあ何やりましょうかとか、構成を決めて動画を作ったりとかという風にやっていたりします。(最初にこの動画を見て頂いて、丁度ご飯時なのでご飯食べてお腹いっぱいかもしれませんけれども。)

※配信動画をご覧ください(YouTuber木下ゆかさんの動画部分です)

奈良:なるほど。

鎌田:めっちゃ皆さんお腹が減ったんじゃないかなと思うんですけど、前置きでご紹介させて頂きますと、木下ゆかさんという女性のクリエーターさんで、ギャル曽根さんみたいに元々テレビチャンピオンで大食いをやられていた方でして。去年の11月くらいからマネージメントさせて頂くようになって、最初、月20万回くらいだった動画の再生数が、いま1千万を超えるようになって、マクロミルの調査結果によると、動画を見た人の30%が実際丸亀製麺に行ったと。どれだけの影響力なんだろうなと思うんですけど。どうしてこういう結果にたどり着いたかといいますと、元々テレビCMということで潜在的な認知度はある中で、クリエーターがより丁寧な説明をさせて頂いたので、より観ている視聴者の理解度が高まって、お店に行ったのではないかということが結果として出ていますね。

奈良:なるほど。他にもいくつかあるんですか?

※配信動画をご覧ください(YouTuberさんの動画部分です)

奈良:なるほど

鎌田:見て頂いてわかる通り、キャンペーンの告知をさせて頂いて、これもマクロミルの調査結果でいきますと、動画を見た人の10%が実際ブラジャーをお店に持って行ってリサイクルをされたと。(私は)男性なのでブラジャーで不要な物があるのか、へー、と最初見ていたんですけども。やはりYouTubeって若年層が見るものでしょってイメージが強いのかもしれないですけど、チャンネルごとに視聴者は変わっていて、特に女性に対して何か告知をしたいという時にですね、絶対数をとるためのYouTubeということで一緒にお仕事させて頂いたということがあります。

奈良:これぶっちゃけた話・・・どのぐらいとかって聞いちゃっても良いんでしたっけ?もしあれだったら全然・・・。

鎌田:もちろんいくらですとは言えないですけども。でも思っているよりは高いんじゃないかなと思いますね、数十万とか数百万とかいう単位で使わせて頂く事もありますし。もちろんインターネットの世界なので1再生いくらとか、1PVどうとかという換算はできなくも無いんですけど、私たちとしては、そもそも動画を作っているという制作費とかリーチ数などで算定させて頂いて、さらに今回はお店に行って撮影するんだったらとか、家の中で動画を作るんだったらとか、何をやるかをお聞きした上でご料金を提示させて頂いているという感じになってますね。

奈良:そこはショートフィルムを作る制作費と変わらず、動画を作る制作費をだしてっていうことなんですね。

 

■CMみたいな作りじゃない、普通に体験していることを伝えるということをやってます。

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鎌田:そうですね。一個だけ補足するとするならば、これもちろんクリエーターさんもお仕事ということでタイアップ動画ということをさせて頂いていますけど、たぶんそもそも嫌だったら受けてないでしょうし、そもそもの聞き方として、「こういうお仕事がありますけどやりますかやりませんか?」という中で、何かしらやりたいという事であれば結果につながるでしょうし、それこそ男性だったらこの仕事出来ないとか、女性でもたまたま色々な事情があってやれないとかってことがあれば、「そうだね」と。決してクリエーターさんの活動の本質として支障がでないようにすることは気を遣っていますね。

奈良:なるほど。じゃあ今回はこのブラの再利用っていうの、Kumamikiさん今日いらっしゃってますね。Kumamikiさんどうですか、このブラの再生利用の話を聞いてどう思われましたか?

Kumamiki:ブラリサイクル自体をこの時は知らなくて、確かに自分も処分の仕方に困ってたんですよ。だからそのお話頂いた時に自分も凄くビックリして参考になったのでぜひ広めたいなって気持ちが強かったので凄い楽しくお仕事させてもらいました。

奈良:ありがとうございます。すみません急に。ジェットさんもそうだと思うんですけど、面白そう、やりたいっていうのが動画の魅力となって出てくるということなんですかね。

ジェット:まぁそうでしょうね、自分が楽しんでないと絶対的に画面にそれは出てこないわけで、まして、我々、タレントの方もいらっしゃいますけど、基本的には普通の人から始めたものっていうのが多いわけで、そんなに演技上手い人いないですよね。

鎌田:いないですね。

ジェット:こういう言い方したら何ですけども、演技派の人が演技しているわけではなくて、CMみたいな作りじゃない、普通に体験していることを伝えるということをやってます。

奈良:そのストレートな感じが魅力なんでしょうね。

ジェット:そうですね、やっぱり鎌田からもありましたけど、仕事を請ける請けないについては、ちょっと勘違いされてることがあって、事務所から来た仕事たくさん請けなきゃいけないんでしょ?とか言われた事があるんですけど、結構断ってます(笑)

鎌田:理由なく嫌だとかありますよね。理由なくというか一言目が嫌だって(笑)

奈良:なるほど。鎌田さん、これはバズったぞっていうここ一番のものをご紹介してもらっていいですか?

鎌田:これは完全企業さんを抜きにして、僕は名作だと思ってたまに流してるんですけど。これは個人が作っている動画ですね。

※配信動画をご覧ください(YouTuberさんの動画部分です)

奈良:鎌田さん、名作切りながら飛ばすってなくないですか(笑)

鎌田:ちょっと長かったんでね(笑)

奈良:これはすごい見られたんですか?

鎌田:これ多分300万ぐらい回ってるんじゃないですかね。

奈良:300万ですか。

鎌田:はい。僕が今Googleさんと一緒のオフィスに入っているんですけども、建物としてですね、オーナーさんから言われた事が「事務所の中でバッティングセンターだけは辞めてください」。この動画を見られたみたいで、本当に持ち込まないでくださいねと(笑)

奈良:これ300万回。3分半くらいですね。

鎌田:そうです、尺。彼は結構短い尺の中でパーっと終わらせるのが得意なんですけども、実験系なことをよくやっていて、まぁ無理だろうということをどうしてもやりたいと。今回Googleさんが「好きなことで生きていく」というクリエーターさんのためのテレビCMで今回は、はじめ社長が選ばれたりしてますね。

奈良:他にもあるんですか?

鎌田:欲しがりますね、今日(笑)

奈良:これが300万回っていうのが分かって、違うこんな他のパターンもあるよみたいなのがあったら面白いなと思うんですけども。

鎌田:そうですね、これとかいいんじゃないかな。

※配信動画をご覧ください(YouTuberさんの動画部分です)

奈良:いやー若干拍手したくなりますね。

鎌田:この動画が今見ましたけど、(再生回数)596万回ですね。YouTubeって大きく3つくらいトレンドがあって、もちろん音楽、ゲーム、キッズと人気のカテゴリーがあって、音楽って皆ミュージックビデオ聞きたいと思って高校生の方チャンネル登録とかすると思うんですけど―。見られるコンテンツの中で「千本桜」という元々の楽曲自体がインターネットの中では支持されている曲ではあるんですけども、そうはいってもなかなか500万600万とかって出せるのはいないんじゃないかなという風に思いますね。

奈良:すごいあれですよね、しかも一発ですよね。

鎌田:そうですね。一発撮りと。

奈良:面白いですね、音楽を作る過程を見せていくというか。。。

鎌田:結構ルーパーを使ってこうやってやる人多いですね。

奈良:ルーパーのパフォーマーとしてはSEIKINさん日本でも上手いほうですよね。

鎌田:分かりやすいっていうのもありますよね、使い方として。まぁジェットさん音楽に関しては非常にうるさいので。

奈良:はい、じゃあこのあたりでジェットさんの動画のお話にしていいですか。

#2では独自のジャンプカットを多用した「ジェットカット」とも呼ばれるスタイルを築き上げたジェットダイスケ氏もさらに加わり、企業から実際に依頼を受けたときのお話などさらに盛りだくさんな内容。ジェットダイスケさんが語る「バズる動画」とは?#2の公開は7/15(水)予定です。お楽しみに。


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