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SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015

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【動画・書き起こし配信】チョン・ウソン シネマナイト イベント動画part2配信開始!
2015-07-26

『私の頭の中の消しゴム』『デイジー』『グッド・バッド・ウィアード』などの大ヒット映画に出演している韓国を代表する俳優のひとり、チョン・ウソン氏
近年、演技者としての幅を広げ、CMやミュージックビデオ、ショートフィルムの監督としても活躍中です。監督作品の上映・トークイベントを開催、彼の監督としてのクリエイティブな側面に迫ります。今回は制作された作品について詳しくお伺いします

『チョン・ウソン シネマナイト』

是非動画もご覧ください!

ゲスト:チョンウソン氏
MC:フェスティバルディレクター 東野正剛

※6月7日(日)にSSFF & ASIA 2015内で開催されたイベントの動画と書き起こしです。


-今回短編映画を監督されましたがどのようなきっかけで監督をされたのでしょうか。

香港映画祭の方から私に監督として制作しませんかというのがきっかけです。

オファーを受けた当時は『パダンパダン』や『私をわすれてくれ』の制作や出演をしている最中で、忙しいことを理由に断ることも考えたのですが、オファーを受ける事にしました。

というのも、短い時間の中で、時間を区切って一つの作品を作ることをやってみようと考えたためです。

映画の内容については、どういう素材をつかって映画を作ろうか考えたとき、私は、ジムに通っているのですが、ジムである老人を見かけたのです。この老人は映画に登場する老人と違ってすこし年配で健康的な人なのですが、この人を観察しながらこの人が主人公に映画を作ったならどうだろう、また、そこに殺し屋を組み合わせたらどうだろうと、想像を膨らませて作ることになりました。

 

-さきほど映画のクレジットラインを見ていると、脚本家の方の名前も入っておりましたがプロの脚本家の方と一緒に脚本制作をされたのでしょうか。

脚本については、私があまりにも時間がなく、しかしながら内容はスタッフと共有をしなければならないので、雑談式で、自分の構想などを話して、それに脚本家の方のこうしたらどうだろうというようなアイディアを織り交ぜながらつくりました。それが映像にもうまく表れているのではないかと思います。

また、現場にメモを持って行ってこういう風に撮りたいと話してとっていくような形もとりました

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-俳優としても活動されながら演出にも興味を持ったきっかけはどのような事でしたか。

私は映画に関わる撮影等の体系的な勉強をしたことはないのですが、子供のころから感受性が強かったのかなと思います。小さいころから俳優になりたいと思っており、なった今ではさまざまなストーリーに出会って、そこから影響を受けたりして、現場で映画について学んできました。そこで出会った監督や、同僚やスタッフの方たちから映画製作について自然に映画のことを学んだように思います。実は幼いころ私は経済的に余裕がなかったものですから、唯一の娯楽が、家に帰って映画見る事でした。まだ幼く何もわからない頃、韓国語吹き替えの洋画を見ていたのですが、そのころは、吹き替えをされているということがわからなくて、「西洋人が韓国語をしゃべっている!」と本気で思うくらい幼いころから映画には触れていました。幼いながらも自分の家はお金に余裕がないということはわかっていて、映画を見ることによって日常から脱出できるような気分を味わっていました。自分がそのような感受性が豊かな子供だったので、映画を見ることによって心が安らぐ息抜きができる、そう感じたので機会があれば、制作してみたいと思うようになりました。

-ありがとうございます

 

-心に残った映画、影響を受けた映画、監督はありますか。

私が10代のころ香港映画が作品としてもいいものがたくさん出ており大ブームで、私もよく見ていたのですが特に、ウォン・カーウァイ監督の「楽園の瑕」という時代劇の映画が印象に残っています。また、花様年華もとても印象に残ってますね。テーマである「悲しみ」はとても共感できた部分です。私自身も年を重ねて、今振り返ってみるとウォン・カーウァイ監督の作品が心に残っていると感じます。

 

-花様年華はとてもいい作品ですよね。音楽を作られた梅林茂さんは過去、映画祭の審査員もしていただいたこともあるのですが、監督として、ウソンさんは、音楽にもこだわり等はあるのでしょうか。

そうですね。実際音楽を聴きながらストーリーを膨らませたり考えたりすることもあります。映画にはいろいろな要素があると思いますが、音楽欠かせない部分で、ファッションでいうと常に身に着けるアクセサリーのような欠かせないものだと思います。セリフのない短編映画ですと音楽はより効果的に作用すると思います。

-ありがとうございます。

 

-今回ショートフィルムを制作されましたけれども、今後は長編も撮りたいと思いますか?ショートフィルムをずっと作り続けたいと思いますか?

元々監督になりたいと思っていたころは長編監督への夢を持っていました。なので短編は考えていなかったのですがお話をいただいたので、今回撮らせていただくこととなりました。長編映画については、実は監督をすると韓国では宣言しておりまして、シナリオを4本ほど同時進行で制作中です。1本は完成しました。長編は、とても商業的なもの、収入的なものと思っておりましてさまざまな国の普遍的なものと思っております。短編映画は、長編映画にとって必要なものと考えております。機会があれば撮らせていただきたいと思っております。

 

-ありがたいコメントですね。是非撮られた際には、応募お待ちしております!

そうですね。今年、きちんと審査をしますね。

 

-今回他の役者さんに演技指導等もされたと思うのですが、同じ俳優さんに演技を指導することは、いかがでしたか。

表現の仕方については特に細かく指示はしませんでした。俳優さんが現場でのニュアンスを生かしどのように表現するかを観察していました。演じるということはある意味マネをするということですが、100%こうしてほしいということをさせることもありますが、あえてそうせずに、私が思っているのはこの程度だけれどもあなたはどういう風にそれを表現しますかと、そしてそれを観察して、自分が思った以外の演技をすることに、ああこういう表現もあるんだと、刺激を受けたりしながら撮影を進めていきました。

 

-ありがとうございました。


Part1「監督としてのクリエイティブな側面に迫る」はこちらから

Part3「Q&Aでのファンとの交流!」はこちらから

 


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